対物賠償保険
対物賠償保険は、事故によって「他人」のモノ（財物）を壊す、なくする
などして損害賠償が必要な際に支払われる保険です。
※損害賠償では、犬や猫のペットは「モノ」扱いです。ただし、盲導犬は自賠
責保険の支払い対象です。（任意は不明）
この保険には、次の３種類があります。
対物賠償保険
対物賠償保険は、事故によって「他人」のモノ（財物）を壊す、なくする
などして損害賠償が必要な際に支払われる保険です。
ここでいう「他人」は、対人賠償保険でいう「他人」と同様、次のように
なります。
運転者、記名被保険者、およびその配偶者、親、子以外の人。
家で車庫入れの時に勢い良く突っ込んでしまい、家を壊した場合
は？
他人の財物ではありませんので一切補償はありません。
車両保険
自動車保険を契約した車が、事故や災害であって壊れたり、燃えたり、ま
た盗まれたりして損害を被った場合に、保険金が支払われる保険です。
車両保険には、一般に次の２種類の契約方法があります。
〔一般車両保険〕
運転者本人の故意（わざとすること）を除き、ほとんどの車両損害を補償
するタイプです。
〔危険限定車両保険〕
保険金が支払われる事故を、一般車両保険より限定した保険で、一般車両
保険に比べて保険料が安くなります。
〔車両価額協定保険特約〕
自家用７車種と呼ばれる車両について適用される特約です。
（商品によっては、基本補償に含まれているものもあります）
本来の車両保険は、契約する車両１台毎に、契約時点での車両価格を評価
し、車両保険金額として設定します。
事故の際は、保険金額内かつ時価相当の金額を限度に補償されます。
しかし、乗用車などでは車種が多く、更に色や走行距離などよる細かい区
分が難しいので、
・車両形式
・初度登録年 ・純正オプション
などを参考に、あらかじめ保険会社が決めた、車両価格表（各社共通）に
基づいて、車両価額（車両の価値）を協定する保険です。
この保険では、実際の車両の時価額に関係なく、保険契約時の車両価額が
保険期間内（１年を超える契約の場合は１年間）において保険金額を限度
に補償されます。
他、車両保険には次のような特約をつけることができます
〔車両免責ゼロ特約〕
車両保険の免責金額に５−１０万円を適用する場合、保険期間内１回目の
事故に限って免責金額を０とし、全額車両保険の支払いができるようにす
る特約です。
〔車対車免責ゼロ特約〕
車両保険の免責金額に５−１０万円を適用する場合、保険期間内１回目の
「車対車事故」に限って免責金額を０とし、全額車両保険の支払いができ
るようにする特約です。
〔全損時諸費用特約〕
車が全損となった場合に、車両価格に応じて保険金が支払われるものです。
例えば、車両価格の１０％で５０万円以内、という形で決められています
が、この割合や上限金額は、保険会社によって差があります。
〔新車特約〕
車が登録から２年目以降初回車検を受けるまでの間、車が全損（一部の保
険会社では車両価格の５０％以上の損害）となった場合に、新車価格（そ
の車の１年目における車両価格）を補償するものです。
この特約を付帯するには、車が新車で購入されているなど、一定条件があ
り、また保険金に支払いには、一定期間内に同等以上の車を購入するなど、
こちらにも一定の条件があります。
〔事故付随費用特約〕
車が事故や故障により、走行できない状態になった場合に、一定条件のも
とで付随する費用を支払うものです。
保険会社によって、セットされる内容や支払条件が異なりますので、代表
的なものをご紹介します。
・代車費用
事故によって、代替の車を借入れるための保険金です。
・レッカー費用
事故の際にレッカー車によって修理工場まで運搬するための保険金です。
なお、この費用は車両保険からも支払いができます。
・キャンセル費用
事故に遭ったために、予定していた旅行や興業などのサービスが受けら
れなくなり、そのキャンセルに要した費用や、受けられなかったサービ
スの費用が支払われます。
・臨時宿泊・臨時帰宅費用
事故に遭ったために車が走行できず、やむを得ず予定外の宿泊をした場
合や、電車などで帰宅したり、当面の目的地に向かった場合の費用が支
払われます。
なお、この費用が支払われるには、自宅から一定以上の距離があるなど
の条件があります。
身の回り品特約
車が事故や盗難などの損害を受けた時、社内に置いていたり、キャリア
に固定していたモノが壊れたり盗難にあった場合に、そのモノを補償す
る保険です。
なお、キャリアに固定していたものについては、盗難被害は適用になり
ません。
