車両に契約する保険

総合自動車保険
    この保険は、２のＳＡＰの拡張版として生まれたもので、人身傷害補償と
    賠償保険、搭乗者傷害保険、それに車両保険など、ほとんどの保険をセッ
    トとして、あらゆる損害から守ることができる商品です。

    各社それぞれに愛称があり、「ＴＡＰ」「ＯＮＥ」「そこまでやるＣａｒ」
    などと様々です。

    なお、新しい商品では、他の補償内容をそのままにして、車両保険や搭乗
    者傷害保険を外すこともできるようになったものも増えています。

    この商品の特徴として
    １．幅広く、あらゆる損害に対応が可能

    ２．対人・対物事故・人身被害事故について、保険会社の示談交渉サービ
    　　スを受けられる

    という点が挙げられます。

    ☆総合自動車保険の契約が可能な自動車
    　一般的に自家用７車種と呼ばれる自動車に契約できます。
    　１．普通乗用
    　２．小型乗用
    　３．小型貨物
    　４．軽四輪乗用
    　５．軽四輪貨物
    　６．最大積載量２ｔ以下の普通貨物（いわゆるＲＶ車も含む）
    　７．キャンピングカー（８ナンバー）
    　以上の自家用自動車
 

ＳＡＰ（自家用自動車総合保険,Special Automobile Policy）
    人身傷害補償保険以外の保険（賠償保険、搭乗者傷害保険、車両保険）
    がセットになった商品で、人身傷害補償保険を特約として付帯することも
    可能です。保険会社によっては、ＳＡＰに人身傷害補償を付帯した商品を
    総合自動車保険として位置づけている会社もあります。

    この商品の特徴として
    １．人身被害事故以外は、ほとんどすべての損害に対応が可能

    ２．対人・対物事故について、保険会社の示談交渉サービスを受けられる

    ３．無保険車傷害保険が、記名被保険者、配偶者、その同居親族であれば、
    　　歩行中の自動車事故も補償される

    ☆ＳＡＰの契約が可能な自動車
    　一般的に自家用７車種または５車種と呼ばれる自動車に契約できます。
    　１．普通乗用
    　２．小型乗用
    　３．小型貨物
    　４．軽四輪乗用
    　５．軽四輪貨物
    　以上の自家用自動車は、すべての保険会社で契約できます。
    　以下の自家用自動車は、保険会社により契約できない場合があります
    　６．最大積載量２ｔ以下の普通貨物（いわゆるＲＶ車も含む）
    　７．キャンピングカー（８ナンバー）
 
 

ＰＡＰ（自動車総合保険,Package Automobile Policy）
    人身傷害補償と車両保険以外の保険（賠償保険、搭乗者傷害保険）がセッ
    トになった商品で、車両保険は任意付帯です。また最近は人身傷害補償保
    険を特約として付帯することも可能な保険会社が増えています。
    総合自動車保険やＳＡＰは契約できる車種が限られていますが、ＰＡＰは
    どの自動車にも契約が可能です。

    この商品の特徴として
    １．基本的に、事故の相手への補償のための保険

    ２．保険会社の示談交渉サービスは「対人事故についてのみ」に限定される
    　　※一部の保険会社は、ＰＡＰの対物事故であっても、示談交渉サービ
　　　　　スを行っています。

    ３．無保険車傷害保険は、契約自動車搭乗中のみに限られる
 
 

ＢＡＰ（一般自動車保険,Basic Automobile Policy）
    この保険は、各保険を必要に応じて組み合わすことができる保険で、対人
    賠償のみの契約といったことが可能です。
    補償やサービスが極めて限定されるため、一般には全くといって良いほど
    販売されていません。
    ＰＡＰ同様、すべての自動車に契約が可能です。

    この商品の特徴として
    １．各保険を自由に組合わせて契約することが可能
        ・対人賠償保険（自損事故保険が自動付帯）
        ・対物賠償保険
        ・車両保険
        ・搭乗者傷害保険（ただし、対人あるいは対物のいずれかの賠償保険
    　　　　　　　　　　　の契約が必要）
 

    ２．保険会社の示談交渉サービスはない
    　　※一部の保険会社は、ＢＡＰであっても、示談交渉サービスを行って
    　　　います。