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損害保険大手の東京海上と日本火災が、積立型の自動車保険を発表し
ました。（詳しくは新商品ニュースをご覧ください）
１年を超える長期契約型の自動車保険については、住友海上の「もど
リッチ」をはじめ、数社が発売をしてきましたが、いずれも「無事故
返戻型」と呼ばれる、「無事故だったらいくら戻る」という方式をと
っているため、場合によっては従来の１年契約を繰り返した方が割安
になるケースがあるなど、事故に備えるという点では必ずしも有効な
保険商品とは言えない点がありました。
このたび発表された２社の商品は、いずれも「事故件数とは関係なく」
満期返戻金を保証する、完全な「積立型長期契約」の形を取っており、
保険料の予算化とともに、いわば「お楽しみ」の返戻金ではなく、返
戻金をも予算化できる点が非常に画期的です。
このため、一般的な満期返戻金受け取りのほか、契約期間中途で受け
取れるプランや、日本火災では契約者貸付（満期返戻金を担保にした
貸付金）の形をとることもできるなど、今まで自動車保険ではできな
い、しかしその他の損害保険では半ば常識化した商品形態を、自動車
保険に持ち込んだものと言えるでしょう。
長期契約の特徴として、１年毎に必要だった継続事務処理が不要にな
り、その分を保険料削減に当てたようです。
なお、日本火災の「ＧｅｔＢａｃｋ」が来年２月発売となっているの
は、いわゆる「Ｙ２Ｋ」問題を回避できるよう、発売日の設定をした
そうです。
さて、この他東京海上では子供運転危険追加担保特約や、等級プロテ
クト特約も発表になりました。１６等級を継続している人が、１回の
事故で１３等級になってしまうことは、１７等級以降など各社の独自
等級で回避できる制度が整いつつありますが、これが効果を発揮する
のは少なくとも３年後ですし、そうでなくても等級ダウンが保険使用
をためらわせるケースがあるなど、本来の保険機能が阻害されている
面もあり「１年間に１回まで」は、万一の時の余計な心配をすること
がなくなるという点で、進化と言えるでしょう。
自動車保険の多様化が、本格的に始まりました。
次に、１０月２７日のインフォシークのおすすめサイトに続き、ライ
コスのウェブサイトにも選ばれました。今後とも更新に努めたいと思
います。
