1999.9.15

とりあえず、出入りしているHPに紹介をさせていただいていますが、
すでに180を越えるアクセスをいただきました。ありがとうございま
す。BBSもどしどしご利用ください。

さて、今日は「保険会社によって支払いの差はあるか?」という話題で
す。
交通事故に遭った人の話を聞いたり、インターネットで取り上げられて
いる交通事故の話を聞きますと、「某社はとにかく支払いを渋る」とか
「某社には独自の過失割合基準がある」「某社は支払いが良い」など
という話を聞くことがあります。
まあ、こういった話には、多分に被害者(と思っている?)側が、過失
割合に納得できずに言いふらしているケースもあるようですので、多少
割り引いて聞かねばなりませんが、「支払いを渋る」という噂が比較的
多い保険会社というのは、確かにあるようです。
また、やはり、というべきか、中小損保の方が支払いが良く、大手は渋
いという、(あくまでも)一般的な傾向はあるようです。

ただ、同じ保険会社でも、代理店の対応や査定員と呼ばれる人の裁量に
よるところも大きいので、大手損保のように全国で数千人規模の査定員
を持つ会社ともなると、その対応に多少の差が出てくるのは、ある程度
やむを得ないことかもしれません。
良くあるケースとしては、樹脂バンパーといった部品が、同じ程度の損
傷を受けた場合、ある保険会社は新品交換を認めたのに、別な会社は修
正しか認めなかった、というようなことでしょう。業界では「修理でき
るものは修理して」というキャンペーンを良く行っていますが、保険会
社に言わせると、これは別に保険会社がケチっているのではなく、保険
料の高騰化を防ぎたい、というのが一番だ、というのです。
交通事故、特に物損事故というのは日常的に起こっていることで、これ
をこなしていくためには、そんなに「値切って」いる暇はないそうです。
しかし、無条件に交換を認めていくと支払額が多くなる。となれば保険
料を上げるしかないわけで、そうすると任意保険の加入率が下がり、万
一の時に補償を受けられない人が多くなる。
保険会社が一番危惧しているのは、ここだそうです。

ところで、この手の話で良く聞くことに「警察では0:100の事故だ
と言われたのに、保険ではそうならなかった」というのも良くあります。

これは、おかしい話です。
というのは、損害賠償の過失相殺というのは民事の世界の話であり、刑
事ではありませんから、警察に過失相殺を発言する権利も義務もない、
というか「民事不介入」ですから、発言してはまずいのです。
たとえ、駐車場に止めてある別な車に当ててしまったとか、停止中に追
突されたというような疑問のない事故であっても、警察は「保険会社に
届け出て、話し合って下さい」というだけです(実体験による)。

過失割合についても、一般的な事故については、過去の判例からほぼ決
まった値があり、それを大きく越えるようなことは、あまり考えられな
いような気がするのです。というのは、納得できずに訴訟になった場合、
過去判例から大きく外れる判決がでるとは考えられないからです。
そんな手間や費用(裁判には多くの時間と費用がかかる)までかけて値
切るものかなぁ、というのが正直な感想です。

「そんなことはない!、お前は何も分かっていない!」という御意見や
体験談をお持ちの方は、ぜひメールをお寄せいただくか、BBSへの投
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