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１２月１日、東京海上がいくつかの自動車保険、特約を発売することを
発表しました。
東京海上がニュースとして発表した情報をもとに、概略をお知らせします。
なお、「◎」印のところは、私きーみんのコメントです。
１．積立型自動車保険「積立ＴＡＰ」の発売
・事故の有無に関わらず、必ず戻る満期返戻（へんれい）金。
・車検費用、自動車買い替え費用などの資金ニーズに対応できる、中
途返戻金制度。
・事故の有無に関わらず、１年毎に契約を継続するよりお得な保険料
水準。
以上の特徴を備えています。
契約期間は２年または３年で、払込方法も年払、月払、一時払から選
べます。なお、ＴＡＰのみならず、ＳＡＰ・ＰＡＰでも同様に発売。
◎住友海上の「もどリッチ」から始まった、返戻金つき長期契約
型の自動車保険ですが、今までの商品は保険期間内の事故件数
に応じて返戻金が変化する（無事故返戻型）のに対し、事故の
有無に関わらず返戻金を保証する、完全な「積立型」の自動車
保険の誕生です。（なお、別項でお知らせしている日本火災も
同様の保険を発表しました）
大手・従来型の保険会社として、スケールメリットを生かした、
新規参入型には恐らくまねのできない保険といえるでしょう。
また、返戻金を契約期間中でも受け取れるなど、何かと維持費
のかかる自動車に、ユーザとして「助かる」保険を目指したも
のと言えます。
２．等級プロテクト特約の発売
(Update!)
・保険期間中、１回目の事故については「等級すえおき」として、翌
年も同じ等級で継続契約ができる特約です。
これにより、翌年の３等級アップを防ぐことができ、保険金請求と
いう、保険本来の機能を発揮させることができるようになりました。
なお、この特約は、特約を付加する際に７等級以上となる契約に付
加することができ、既に事故が発生している契約にも付帯が可能で
す。この場合、付帯以降の事故１件について、等級すえおきとなり
ます。（既に発生した事故を救済するものではありません）
「等級すえおき」とする運転者については、いかの３つから選ぶこと
ができます。
・「一般型」すべての運転者を対象。
・「家族型」家族が運転者の場合を対象。
・「子供型」子供が運転者の場合を対象。
◎ロイヤルダイレクトが独自に発売した「等級プロテクト」が、
ついに大手からも発売されました。
等級制度は、契約者の負担均衡をはかる上で有効でしたが、一方
請求金額にかかわらず、事故一件につき３等級戻る関係上、請求
金額によっては保険の使用をためらうケースがあり、保険本来の
機能が阻害されている、という弊害も持ち合わせていました。
この特約によって、１年に１回の事故までは等級の低下を心配す
ることなく、保険金を請求することができます。
また、東京海上の場合７等級以上であれば特約の付加ができます。
ロイヤルダイレクトの３年間無事故という条件に比べ、付加しや
すくなっていますね。
３．子供運転危険追加担保特約の発売
(Update!)
・契約者の子供が親の車を運転するようになった場合、従来は年齢条
件を変更しなければならず、保険料が増額し負担が大きくなりまし
たが、この特約の場合、基本契約が３０歳未満不担保であっても、
契約者の子供であれば保険支払の対象になります。また、別居の未
婚の子については、友人の車やレンタカーで事故を起こした場合で
も、親の契約した自動車保険から支払を受けることができます。
保険料は、全年齢担保に年齢条件を変更するよりおおむね安い水準
になります。また、子供が起こした契約期間中１回までの事故に限
り、等級の低下はありません。
「子供」の定義は、被保険者の同居の子または別居の未婚の子です。
保険でいう「家族」の範囲の子供ということになります。
この特約には、等級プロテクト特約（子供型）相当が自動付帯して
いますが、他の等級プロテクト特約を重ねて付帯することはできま
せん。（子供特約＋等級プロテクト特約（一般型）など）
さらに、子供が将来独立して自分の車に自動車保険を契約する場合、
自動車安全運転センターの発行する「無事故・無違反証明書」の年
数などにより、契約から３年経過した際、５％の「新規優良契約割
引」が適用されます。
◎家族内の年齢条件を解決する特約の発表です。
従来、高校生や大学生などの子供が免許を取得し、親の車を使
用するようになった場合は、年齢条件を全年齢担保などにする
しかなく、保険料負担が増大し、また事故の危険も高くなるわ
けですが、この特約によって低い負担で１回目の事故までは等
級ダウンの心配をすることがなくなりました。
また、その後の無事故歴によって、子供が新規契約をする時に
割引をするなど、特典も用意しています。
契約者の囲い込みが、こんな形でも出てきたわけですが、高校
卒業時、あるいは大学などの在学中に運転免許を取得するのが
ほぼ常識化した時代において、出るべくして出てきた特約とい
えるでしょう。
